勝負の神様は細部に宿る
少し古い記事ですが、岡田武史さんの講演記事を読み、
すっごい教訓の嵐で朝から興奮しております。
日本代表の監督というものすごいプレッシャーと戦ってきた人。
名言を紹介していきます。
バーレーン戦で負けて開き直った
「開き直る」に関しては、以前このブログでも書きましたが、
私は非常に大事な意識だと思っています。
言い方はあんまりよくないんですが。
開き直って決断する。
最近よく言う言葉ですが、誰も正解はわからないんだから。
様々な市場のデータや競合の動きなど、
その市況を見て判断することにはなるんですが、
結局リーダーの”直感”で判断するわけで、
それを正しい方向に導くのも自分なのです。
素の自分になって決断できるかどうか
”じゃあ全部勘が当たるかというと、そう当たりはしないですね。でも、当たる確率を高くする方法があるんです。それは何かというと、「決断をする時に、完全に素の自分になれるかどうか」ということです。「こんなことをやったら、あいつふてくされるかな」「こんなことやったら、また叩かれるかな」「こんなこと言ったらどうなるかな」、そんな余計なことを考えていたら大体勘は当たりません。本当に開き直って素の自分になって決断できるかどうか、これがポイントなんです。”
無心になって判断する、ということですが、
私はまだまだ弱い人間なので邪念の中で判断しているように思います。
でもどうすれば無心になれるかっていうと、どん底にいけばなれるそうですw
人を変えることは簡単ではない
”これは日本人だけではないのかもしれないですが、「教えてくれない」「育ててくれない」と何でも他人任せの人がいます。「アホちゃうか」と思うんですけどね。人を育てるとか変えるとかそんなことできないですよ、本人が本気になって変わろうとしない限り。”
まさにchange or die
勝負の鉄則「無駄な考えや無駄な行動を省く」
"「動物は今を精一杯生きている。でも人間は、済んだことを悔やんで今できない。先のことを心配して今できない。俺はそういうのは大嫌いだ。今できることをやってくれ」という言い方をします。
前に山形の講演でこの話をした時に、最後の質問コーナーで賢そうな顔をした小学生が一番に「はいっ」と手を挙げて、「僕は県選抜に選ばれています。でも今、怪我をしていてプレーできません。ライバルがいます。ライバルがものすごく調子良くて、僕は心配で心配でしょうがありません。こういう時のメンタルのコントロールはどうしたらいいでしょう?」と質問したんです、小学生ですよ。そこで、「おお、君は大したもんだなあ。でも君な、そのライバルのわら人形を作って呪い殺せるか? できへんやろ。今、君にできることは何だ? 恐らく怪我を治すことしかできないはずだ。相手のことは怪我が治ってから考えろ」とアドバイスしました。
勝負の鉄則に「無駄な考えや無駄な行動を省く」ということがあります。考えてもしょうがないことを考えてもしょうがない。負けたらどうしよう。負けてから考えろ。ミスしたらどうしよう。ミスしてから考えたらいい。「余計なことを考えて今できない、なんて冗談じゃない」と言います。できることは足元にある。今できること以外にない。それをやらないと、目標なんか達成できないんです。
それでは選手が今できることは何かというと、日ごろのコンディション管理、集中したすばらしい練習をすること、試合でベストを尽くすこと。「この3つをきっちりやらないで、優勝しますとか、ベスト4行きますとか冗談じゃねえ」と言います。小さいことにもうるさいですよ。「100%使え」と言ったら98%じゃダメ、100%なんだと。
選手にも話すのですが、何でそういうことを言うのかというと、運というのは誰にでもどこにでも流れているんです。それをつかむか、つかみ損ねるかなんですよ。俺はつかみ損ねたくない。だから常につかむ準備をしている。自分でつかみ損ねていて、「運がない」と言っている人をいっぱい見てきました。「俺はそれをつかみたい。お前がたった1回ここで力を抜いたおかげでW杯に行けないかもしれない。運を逃してしまうかもしれない。お前がたった1回まあ大丈夫だろうと手を抜いたおかげで運をつかみ損ねて、優勝できないかもしれない。俺はそれが嫌なんだ。パーフェクトはないけど、そういうことをきっちりやれ」と言います。
僕は「勝負の神様は細部に宿る」という言い方をします。試合に勝った負けたといった時には、大上段に構えた戦術論やシステム論が取りざたされます。それは大事ですが、勝負を分けるのは往々にしてそういう小さなことの積み重ねなんです。これはもう僕の信念ですね。"
この話が一番共感です。
2コメント
2015.07.08 01:39
2015.07.07 23:38